最近中国をはじめ国産の食物にも有害物質(薬品)の混入が問題になっているが、我々は舌を噛みそうなカタカナの長い薬品名を聞いても何だか判らない。ただいろいろなニュースを聞いて「ジクロロ・・・・は○○に悪い」とか「パラ何とかは△△に悪い」らしいなどと憶えるしかないようだ。ところがこれらの長ったらしい名前には意味があって、この意味を理解すればその薬品はどんな毒があるのか想像することが出来る。しかし薬品名は“慣用名”で云われることも多いので、国際基準名(IUPAC)で表現しなければ薬品の内容を想像するには無理がある。例えば「メタミドホス」はIUPACでは「アミドチオリン酸OSジメチル」となり、“アミド(NH2)”とか“リン酸(P)”などが人体に悪影響を及ぼす。その他にも“クロロ(Cl)”、“シアン(CN)”、“硫化(S)”という言葉があれば毒性があると考えるべきである。IUPAC名は昔は「ジェネバ名」とも云われ、薬品の構造式を忠実に表現した呼び方で、例えば「パラジクロルベンゼン」とは“パラ”“ジ”“クロロ”“ベンゼン”に分けられ、“パラ”はベンゼン核の位置をいい、クロル(Cl)の位置が対角線に2ケ(“ジ”)あることを示している。要するにClが対角線上に2ケあるベンゼンである。こんなことを“解読”してみるのも、興味があれば面白いかもしれない。

